船の台風対策(失敗例)

船の知識

こんにちは、びーすけです。

船を海上保管していると台風が来た場合、非常にそわそわしますよね。

今回2023年8月に上陸した台風で、想定外のトラブルが起こりました。

同じようなトラブルを起こす方が少しでも減ればと思い、詳細を載せておきます。

船の係留方法

びーすけの係留場所は県の港湾が管理している場所で、係留をしやすくするために杭を入れてくれています。

杭には浮き(チェーン付)が取付られており、その浮きにフロート付きのロープで区画されています。

フロートは隣の船と当たらないようにクッション材を兼ねています。

船を係留する方法は、下記に示したような方法になります。

浮き、フロートは基本的に港湾の持ち物になります。

トラブル内容

今回この浮きのチェーンが切れてしまいました。

かなり腐食が進行しているのが見て取れます(゜o゜) 💦

チェーンが限界まで瘦せ細っており、台風による強風でロープにかなりのテンションがかかったタイミングでバキッ破断したモノだと思われます。

船は杭の両方からロープで引っ張ることで、船首が岸壁に当たらないようになっているのですが、チェーンが破断したことにより、片側だけだと風向き次第では、船首が岸壁にゴリゴリ当たってしまいます。

今回、びーすけの船の近くに係留している人が、台風通過中に心配で見に来ていたときに、ロープが切れてたと連絡をくれました。

見に行った時は横向きの風で、幸いどこにも当たることなく、浮かんでくれていました。

隣の船にメッチャ寄っていってますが、デカフロートクッションになってくれいるおかげで、なんとかセーフです。

隣の船の方と連絡先を交換しているので、連絡をして状況を説明。

雨風が弱まってきたタイミングで復旧作業に入ります。

なんとか復旧作業も完了し、どこにも被害が無かったのですが・・・
今回は完全に運がよかっただけ!!!です。

台風の規模が大きかったり、風向きが違えば、きっと岸壁などに当たっていたと思います。

←近くの船でも同じように浮きのチェーンが破断して、船首が岸壁に当たって、削れていました。

また、台風が来ている状態で外に出ると、非常に危険です。

復旧作業をしようものなら、最悪、命の危険を伴うことになります。

そうならないためにも、事前の台風対策というのは非常に重要です。

原因と保障について

今回のトラブルの原因はチェーンが切れたことです。

チェーンはステンレスと聞いていたので、てっきり錆びないモノだと思っていましたが、普通に錆びていました。

本当にステンレスか??と思い磁石を近づけてみたところ。

思いっきり磁石がくっつきました!!!!
#なんてこったい!

磁石がくっつくのは、もしくはステンレス400系のモノでどちらも錆に弱い材質になります。

・・・完全に油断していました。

冒頭にも記載しましたが、
杭、浮き、フロートは基本的に港湾の持ち物になります。

フロートのチェーンが切れたことを伝えるついでに、もしこれらのモノが破損して、
船に被害が出た場合はどうなるのか?というのを聞いてみたところ。

台風などによる天災でチェーンが切れたりした場合、保障の対象にはならない!
という回答でした。ステンレスのチェーンは業者が間違えて入れている可能性があるとのことです。
#なんてこったい!!

まとめ

最近は、大気中の温室効果ガス濃度の高まりに伴って地球の平均気温が上昇することで降雨パターンが変動し、異常気象の発生頻度が高まってきていると言われています。

大型の台風なども発生しやすくなってきているので、台風対策は事前に行っておくべきだと、強く感じました。対策としましては↓

・普段から点検は定期的な点検を行う

・想定外のことが起こりうるので、予備のロープを別どりして船を固定

スパンカー(帆)やオーニング(屋根)などはたたんで風の影響を受けないようにしておく。

・隣の船の人が知り合いなら、船同士をロープで連結させておく。

・台風が近づいてきたら可能なら上架して陸上保管する。

などが挙げられます。

被害が起きないようにしっかり対策をして、楽しい船釣りライフを継続させていきましょう。

最後まで、読んで頂きありがとうございました。

それでは、また。

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